先日、映画のマネーショート 華麗なる大逆転 を見ました。

本作で描かれているのは、リーマンショック時に多くの人々が損失を出した中、下落を予期して大きな利益を得た人々のことです。


原作は世紀の空売りで、以前読んでいたのですが、映像として見てみると印象が変わりますね。

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この作品から、投資家として学べることは非常に多いと感じました。


まず、投資が過熱状態に陥っているバブル状態についての教訓です。

リーマンショック前は、本来住宅を購入できないような低所得層=サブプライム層にまでローンを組ませていました。

その結果住宅市場の相場が上昇し続け、誰もかれもが有頂天で、まさにバブル状態でした。


しかしながら、実態は綱渡りのようなもので、ひとたび金利が上がれば低所得層のローン支払いが滞り、貸し倒れの連鎖が起こる状態になっていたのです。

ですが人々は何かと理由を付けて、バブル状態に目隠しをしていたんですね。

例えば、今までに住宅市場が暴落した前例はないだとか、格付け機関は住宅市場の債券に最高クラスの評価を付けているなどです。

まあ現実的に考えれば、今までに暴落したことがないからと言ってこれからも無いと考えるのは短絡的で稚拙です。また、格付け機関の最高クラス評価が付けられている債券の実態は、AAやB評価といった、いわゆるクズ・ゴミ債券と呼ばれる、危険なものまで組み込まれていたのです。


こうした住宅神話はかつてバブル経済にあった日本でもありましたよね。それもあえなく崩壊して今に至るわけですが。

このように人々が狂喜乱舞していて、神話のように信仰されているような状態は特に危険だということが分かります。



そして今まさにその状態に近いのが、株式市場だと見ています。

米国発の株高は世界中に広がっていて、日本も大幅上昇してバブル期以降の最高値を更新しています。

株価が上昇し続けているということは、当然割高になっているので暴落リスクも高まりますが、株式市場はバブルではないという人々もいます。


その理由としては、PERはまだ18倍程度だから適正水準であるとか、中央銀行が金融緩和を行っているから、あるいは年金機構が大人買いしているからなどです。

ここで現実的に考えてみれば、PERは不況になり企業の利益が下がれば上昇してしまい、割高な株価を是正するために大幅下落が待ち受けています。

また金融緩和を行っているからというのも理由としては弱いです。むしろ世界的に緩和しすぎ状態で歪みが生じているので、予期せぬ事態が起こりうる可能性もあります。

そして年金機構が買い上げているからといって、暴落しない根拠とはなりません。市場はその時々の需給によって値付けされるので、暴落して売りが売りを呼ぶ状況になれば、下げ止まらないでしょう。



はたして今がバブル状態なのか、そうでないのかは後にならないと分からないことではありますが、人々の熱狂・理由づけによる神話構築といった危険な兆候が出ていることは確かなので、リスク管理を徹底した投資を継続していきたいです。


マネーショートから学びえたことを今後の投資家人生の教訓として活かしていきたいです