人間は、誰しもが他者から認められたい・自分を価値ある存在として認めたいという承認欲求を持っています。


これは本来であれば他者から認められるため、また自分の理想像に近づくための努力を促し、人間の成長の糧となります。

しかしながら、時に強すぎる承認欲求は人生を難しいものとしますし、経済的に考えれば資産形成の天敵となりうるのです。

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承認欲求は高次欲求

承認欲求とは心理学者マズローが提唱した、人間の基本的欲求を低次から5段階に分類したものの1つで、上から2番目にある高次欲求です。


なぜ現代社会の人々は承認欲求が強まっているのでしょうか。

それは社会が経済発展したことで、低次欲求が当たり前に満たされてしまうからです。


食欲や睡眠などの生理的欲求はよほどのことがない限り満たされているでしょうし、安全の欲求も戦争や紛争がなく病気になっても医療機関が充実していますし、社会的欲求は学校や職場、地域コミュニティに属すことで満たされています。

このように現代では基本的な低次3階層の欲求は満たされているため、人々はより高次の承認欲求を求めていくのです。


子どもであれば両親から褒められたい・テストでよい成績を収めたい・部活動で結果を残したいといった欲求が生まれていきます。

大人になれば地位や年収・車や家などの所有物から婚姻など、より社会的な欲求となっていきます。


そのような人々の承認欲求をターゲットにしたビジネスの代表例がTwitterやFaceookといったSNS、バッグや時計・車などのブランド物です。


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承認欲求は資産形成の天敵

SNSを利用していれば、日々の出来事をいとも簡単に世界中の人々に向けて発信できます。

同時に、世界中の人々の情報も入ってくるため、ついつい他人と比較してしまいがちになり、劣等感を抱きやすくなります。


他の人が旅行に行き楽しそうにしていれば自分も真似して行きたくなり、車や時計・ブランド物などの高級品を見れば羨ましくなりますし、美味しそうな食事を見ると食べたくなるでしょう。

しかしこのように他者からの承認を得るために頻繁に旅行したり、高級品を買う・豪華な食事をとることは資産形成の天敵となり永遠にお金が貯まることはありません。


旅行は素晴らしい経験となりますが、頻繁に行っていると予算がいくらあっても足りませんし、高級品を買っても欲求が満たされるのはその瞬間だけです。

豪華な食事を食べると日常の食事に満足できなくなり、食費がかさんでしまうでしょう。


人間の欲求は際限がないため、承認を求めていくと日々の生活水準が気づかぬうちに上がっていってしまいます。


結果として承認欲求を満たすために給料をすべて使い切ってしまい、ロクに資産形成もできなくなってしまうのです。



加えてインスタ映えに代表されるような良い写真を取ったり、編集・投稿をしていると時間も奪われてしまいます。

将来・人生・資産形成について考える時間が無くなってしまいますし、読書や運動といった人生を豊かにする活動もおこなえなくなります。


このように、承認欲求を満たすための行動は限りある資金と貴重な時間を失ってしまうことを意味するため、まさに資産形成の天敵と言えるのです。